高齢者向け弁当宅配で独立を実現

残りの人生を悔いのないように生きていきたいから。

ニコニコキッチン城東・鶴見店 水江信夫さん

ニコニコキッチン城東店 水江信夫さん長年、大手物流会社のドライバーとしてハンドルを握っていましたが、いつかは独立しようと、日頃からいい商売はないかと探りを入れていたんです。
ある日、起業者向けの情報誌をコンビニで手にしたんですが、その誌面で高齢者向けのサービスを手掛けている元上司を見つけたんです。「あの方が一生懸命に取り組まれているのなら、きっと間違いはない」そう思ってこの事業の参入を決めたんですよ。
実は、高齢者向けのサービスには高い関心を持っていて、仕事の合間を見て、ホームヘルパーの資格も密かに取得していたんです。そう考えるようになったのは、重いリウマチで寝たきりだった父を看病する母の重労働を見ていたからなんです。きっとまわりには困っている高齢者が多いだろう、そう思って…。40歳になったとき、残りの20年をどう生きればよいのか、悔いのないように自分らしく生きようとこの仕事を選びました。
開業した頃と比べると、サービスの質はどんどん進化しています。というのも、利用してくださる方がご高齢の方なので、認知症が進んだり、寝たきりになったりという方が年々増えてくるんです。去年は玄関先で手渡ししていたのに、今はホームヘルパーの資格があるので、枕もとで口に食事を運ぶところまでお手伝いしたりもしています。だから、配達にも時間の余裕が必要ですし、コースもそれができるように組み直したりして。その分、人手もかかり、効率も悪くなるかもしれないけれど、高齢者向け在宅配食というサービスは、そこまでしなければいけない事業だと私は考えているんです。仕事・役割・使命…すべてが合わさってこその事業ですからね。

1人勝ちしようという考えでは、決して商売なんて成立しない。

ニコニコキッチン練馬中央店 吉田征生さん

ニコニコキッチン練馬中央店 吉田征生さん30歳になったとき、生真面目で貪欲な目標達成意欲がある最高のライバルである弟の悟司と一緒に飲食業で起業しようと決めたんです。30年間生きてきて、一番信頼できる人間でしたからね。そのときに決めたのは4年の間で1人1500万円の資金を貯めることでした。飲食業は何かとお金がかかりますし、資金を貯めながら業態を絞り込もうと思ったんです。
4年後、約束通りに資金を貯めたんですが、リーマンショックが引き金になったあの世界同時不況に見舞われてしまい、起業するにも何かと厳しい状況だったんです。景気という大敵と闘っていく、それも半永久的に続けていくのかと思うと、急に気が遠くなってきて…。そんなときに、高齢者向け在宅配食事業のことを知ったんです。巨大化する高齢者という市場の将来性と、参入者も少なく耕されていない事業に魅せられまして。それで、散々悩んだ結果、この事業での起業することを決めたんです。
短期間で貯蓄できたので、経営も同じようになんとかなるとと思ってたんですが、そうではありませんでした。最初から組織で機能させようと注文食数が少ないのに従業員を抱えたりもしましてね。資金があるからという余裕が仇になったんですね。それと、地域の中で一番になろうという野心はもちろん大切なんですが、自分だけが1人勝ちしようという考えでは商売は成立しないんだなと気がついたんです。それで、地元地域のイベントや奉仕活動に参加して、地域住民の方、まわりで商売をされる方と共存していく。その考え方がないと、長く商売などやっていけないって思えるようになったんです。本当に大切なことだと思いますよ。

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